第八次~第十次にわたる支援活動 2月3日~6日 輪島市門前町を中心に三回連続で支援を実施!
今回は2月3日から6日にかけて第8次〜第10次の4日間連続の支援活動を実施しました。
第8次の支援物資は、七尾市の避難所中心に品川支部の株式会社吉村様よりご提供いただいたリーフティーカップ1000個 府中調布支部、そばごちそう門前様よりいただいた深大寺そば1000食、有平糖1000食のほか避難所よりリクエストのあった枕90個などをお持ちしました。配給物資の飲料がミネラルウォーターが多いため手軽にお茶を飲めるリーフティーカップは便利で、箱に書かれていた社員の皆様からの心温たまるメッセージに現地の人も喜んでおられました。
また江戸期創業の門前の深大寺の蕎麦は高齢の方はご存知の方もおられ、炊き出しが楽しみだと言っておられました。避難所生活が長期化する中で普段はレトルトの食べ物も多い皆様には潤いのある支援が喜ばれるようになりました。今、緊急に命を守る支援から、暮らしを守り、人間らしく生きるための支援に潮目が変わりつつあるのかもしれません。
そして第9次支援は被害の大きい輪島市の門前町に入りました。
この町の漁港は大地が隆起して完全に陸地となっています。幕府の天領で有名な歴史の街並みも地震で大きな被害を受けました。またアクセスが不便な地域で輪島市街地に比べて支援の手が少し遅れている町です。門前の支援では岐阜同友会と神奈川同友会の会員有志の皆様と連携して活動しました。そして地元のボランティアの方達と一緒に現場で熱心な意見交換〔グループ討論〕を行いました。
そして黒島公民館、畝丘公民館 2つの避難所に物資をお届けした他、地元の飲食店業者が作る炊き出し拠点の立ち上げにお鍋やシンク、調理器具などを寄贈しました。また、町内の歴史ある街並みを守るために家の修繕を行うボランティアの皆様にも電動工具一式を寄贈しました。
避難所の人々の暮らしを豊かにするための努力。愛する街並みを守るための努力、少しずつではありますが、地域の人々が復興に向かって立ち上がっているのを感じました。
また今回調布支部でお蕎麦屋さんを営む門前の浅田会長のおそばをお届けしたのですが被災現地で炊き出しボランティアをするメンバーの1人が地元のお蕎麦屋さんでお蕎麦を寄贈した浅田様の古い同業の親友であったということがわかりました。ご縁とは実に不思議なものです。
そして第10次支援はその場で追加実施を決定しました。
その理由は東京同友会の支援が門前町で評価され、地域の防災本部から緊急要請をいただいたためです。仮設入浴の風呂が高すぎてお年寄りが跨げない件と
9か所の避難所に連絡用のパソコンをおきたいが防災本部にはその予算もなく、自衛隊からの支給品にはそうした設備系のものがないという事でした。そこで早速、富山に取って返し支援物資を購入し翌日、大雪を越えて現地を再訪、パソコンとプリンターを寄贈し、また支援チームで家屋修繕ボランティアの協力を得て登り階段を4台作成して寄贈しました。
輪島市の門前町でも避難して命を守る段階から長期的な避難生活を視野に入れながら、地域を守り人間らしく生きるための生活再建の努力が見られました。
能登半島の冬は厳しくまだまだ続きます。しかし、着実に春に近づいていくように現地の人々も震災の悲しみに打ちひしがれながらも、明日に向けて前向きな取り組みを始められていました。
支援活動を阻んでいた能登半島の道路も地割れをアスファルトで埋め、崖崩れを土留めでせき止めて、崩落した道路をつなぎ。次第に北に北に向かって修繕が進んでいます。
震災後の第一次支援の際には高速道路が使えず、一般道も極めて危険な状態であり、物資調達も長野市をスタートしていました。
あれから1ヵ月、物資調達拠点も富山県の高岡からのスタートが可能となり高速道路も七尾市あたりまでスムーズに行けるようになり支援できる回数も量も増えてまいりました。
オーダーメイド型で必要な物資がすぐ手に届く東京同友会の支援は、現地の皆様に驚愕と感動を持って受けとめていただいています。
まさに現地はこれから復興、ボランティアを迎えての作業が始まります。復興を目指す槌音が能登の地で、高く、強く、悲しみを越えて響きますように願ってやみません。支援メンバー一同、皆様の温かい支援金により、現地に手厚い支援ができますことを心より御礼申し上げます。
画像でつづる支援
2月3日 第8次支援物資 七尾市
①山王小学校 七尾市避難所
- 蕎麦200
- 茶葉カップ200
- 有平糖200
- まくら 90 個
②石崎コミニティーセンター
- 七尾市の炊き出し所
- 蕎麦680
- 茶葉カップ500
- 有平糖500
- サッカーボール3
- 縄跳び10
2月4日第9次支援物資 輪島市 門前町
- ①黒島公民館
- ②畝丘公民館
- ③門前町家屋修繕ボランティア
- ④門前町炊き出しボランティア
以上4箇所に下記物資を分配
- ヘルメット12
- レシプロソー充電式
- インパクト充電式
- 丸ノコ充電式
- 電動ハンマー
- ハシゴ1
- タッカー 3個
- バケツ2 個
- 折箱2個
- ビス 大箱6箱
- シャベル4個
- ネコ車2台
- 避難所で炊き出し用
- 寸胴鍋
- 大鍋
- シンク
- 五徳2台
- ガスホース3
- オープンレンジ2台
- 電子レンジ2台
- ハンドミキサー2台
- 作業台4卓
- 調味料一式段ボールに6箱
- かぼちゃ一箱
- りんご一箱
- 蕎麦120
- お茶300
- 有平糖300
- 電池400個
- ドライシャンプー70個
- ゴミ袋
2月5日 第10次支援物資 輪島市門前町
①門前町総合庁舎
- 仮設入浴設備の階段8台
- パソコン10台
- プリンター10台
②黒島公民館
- トイレ洗剤
- ロール型ワイパー