デザインから印刷、 クリエイティブワークをワンストップでトータルサポート
晋立印刷株式会社 松本 晋一郎 氏(中野支部)
晋立印刷株式会社(中野支部)
代表取締役会長
松本 晋一郎 氏
東京都新宿区西新宿7-4-6
ストーク新宿IOKA3 階
設 立 1968 年
業務内容 一般印刷、デザイン&プロモーション、ウェブマーケティング
人にはそれぞれの歴史があって、松本晋一郎氏の場合も例外ではない。
軍属で働いていた父親と山西省の太原(たいげん)から引き揚げてきたのは5歳とき。
職業の選択がままならぬ父親に代わって23歳で孔版印刷の会社を始める。創立は昭和44年4月。資本金は1千万円。青年社長の誕生である。そして間もなく結婚。奥様は友人の友人とか。
今回の訪問先、晋立印刷㈱は私達にとって馴染みの会社。なぜなら本誌「月刊中小企業家」の印刷製本・編集協力の依頼先である。毎月校正のときに訪問して、3、4時間ガヤガヤとお騒がせしている。
そのせいもあって松本さん(普段の呼び方)にお話を伺っていても、私達の方はまるで緊張感がない。これではいけないと格調高く質問することにした。
本社は西新宿7丁目。小滝橋通りに面してわかりやすい。廻りには飲食店が多く、まず飲食に苦労はしない。同じ新宿区でも百人町から西新宿に所在地が変わっただけで入社希望の応募者がひきもきらなかったとか。
百人町の工場は別にして本社では4名で切り盛り。事業承継の済んだご子息晋之介氏の受注活動も今や板についたとか。
創業48年を超えて同社が注力しているのは「お客様が何を求めているか」を念頭におき、長年培ってきた知識・経験をもとにした「ワンストップサービス」でクリエイティブ・ワークから印刷・納品までをトータルにサポートするとのこと。
社業はもちろん氏の同友会会員歴は長い。新宿支部支部長、西部協議会議長、役員選考委員長、そして直近での第23回東京経営研究集会・中小企業家サミット2016の実行委員長として獅子奮迅の活躍をした。実行委員の皆さんにはできるだけ若い人にお願いしたとのこと。
忘れてはならないのは会員の減少で塗炭の苦しみに陥っていた中野支部に新宿支部から移籍して支部長に就任したことだろう。
地道な努力を通して会勢は回復し見事に中野支部は甦った。版籍奉還目前だった江戸時代の米沢藩の上杉鷹山を見る思いである。
まさに会社の財政も支部の運営も共通点のあることに変わりはない。氏はまた広報部の部長経験者でもある。幅広い活動歴は安心して物事を頼めるお人柄のせいもあるのだろう。
見送りいただいた時、フト気がついたのは氏の豊かな白髪が知性を感じさせて爽やか。