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中小企業家群像

「経営指針をもとにニッチ市場で成長」
株式会社アメディア代表取締役 望月 優氏(新宿区 資本金3200万円 社員13名)

同社は福祉機器開発・販売の会社です。

1987年に視覚障害者向けのパソコンのサポート 販売から事業をスタート。

96年に印刷物を読み上げるパソコン用のソフト「ヨメール」を発売し97年の売上は前年の2倍に成長。『日経最優秀製品サービス賞』を受賞し会社を拡張していったが、売上は伸びず、赤字状態が一気に拡大し体質化します。その後は助成金なしには運営できない「1輪車操業状態」。

同友会の経営指針セミナーに参加し、財務管理の甘さを痛感し、財務管理。月次試算表、変動損益計算書の考え方を理解し、売り上げと固定費と利益のバランスを把握しました。

数年前から黒字化へ。最近では「目標利益計画書」をつくっています。社員も売上目標に対する意識も高まった。

その後経営者としての自己改革とともに「成長評価シート」など社員の評価や給与の決定を社員から意見を募集し開かれた制度としてスタート。

現在取り組んでいるのは、経営指針の実践を深めていくことです。新製品の開発については、携帯できる小型の「よむべえ」を開発するなど開発力強化を目指している。

30万人ほどいる視覚障害者という限られた市場を対象に、知名度を誇る同社。創業当時から視覚障害者関連企業にも呼びかけて開催する視覚障害者向けの展示会「アメディアフェア」も2009年で20年。視覚障害者分野の要としての地位を確かなものにしながら視覚障害を持つ高齢者などにも市場を広げていきたいと考えています。

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